「お菓子手帖」長野まゆみ。久しぶり♪
今日の読書
「お菓子手帖」長野まゆみ(河出書房新社)
これって自伝小説なんだ~
お菓子って時代によって違うから懐かしい~と思うものからへ~そんなのがあるんだ~っていうものまで。
私の子どもの頃は・・・駄菓子かな。
今日の読書
「お菓子手帖」長野まゆみ(河出書房新社)
これって自伝小説なんだ~
お菓子って時代によって違うから懐かしい~と思うものからへ~そんなのがあるんだ~っていうものまで。
私の子どもの頃は・・・駄菓子かな。
今日の読書![]()
「カルトローレ」長野まゆみ(新潮社)
きび色の沙漠「船」での暮らし。109冊の航海日誌カルトローレを解読すること。
どこまでも白いような・・・幻想的な世界を思い描いたのは私だけでしょうか・・・
今日の読書![]()
「恋人たち」野中柊(講談社)
画家の彩夏と大貫、盲目の舞子と恭一。二組の恋人たちの物語。
1枚の古い写真とマチスの画集がこの四人をつないでいく。
なんとなくこの二組の関係が切なくて。
絆ってなんだろうな~と思う。
表紙がマチスを思わせるような鮮やかなデザインでとても目をひいた。
*今日の読書*
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「ニック・シャドウの真夜中の図書館 1 声が聞こえる」ニック・シャドウ(著)堂田 和美(訳)(ゴマブックス)
イギリスの人気ホラーシリーズの第一作目。
うちの息子が読みたいといって買ってきたのだが、読了する気配がない。
私の方が先に読んでしまった。
ま、それはさておき、ここには3つの話がかかれている。
第一話は「声がきこえる」ケイトの頭の中で見知らぬ声が聞こえ始めた。だが、それは治まることもなく、どんどんひどくなっていく。この恐ろしい現象は一体何なのか?
第二話「ぴったりの靴」第三話「一日一個のリンゴ」
小学生、高学年くらい向けのホラー小説だと思うが、大人の私には・・・このくらいなら楽勝・・・かも。
でもきっと子どもには怖いんだろうな~
あのころの気持ちになって読んでみると背筋が凍るかも。
もし・・・こんなことになってしまったら・・・な~んて。
*今日の読書*
健康に気を使っていても無性に食べたくなるジャンクな食べモノたち。
一冊で満腹って感じです。
ハンバーガーにポテトチップスから桜餅、シュークリームまでたくさんの食べ物エッセイ。
食べ物の思い出ってたくさんあるよね~
ジャンクなものって一度はまってしまうと中毒症状になってしまう。
私はポテトチップスだったな~しかもコンソメ味。
あの当時はストレスもたまっていたし、夜遅くまで仕事してると口寂しくなっていたこともあって、毎夜、パリパリと一袋を平らげていたな~
そんな不健康な日々を今では反省しつつ、でもたまに無性にあの油がギトゴトとしたジャンクな味を脳が求めてしまうことがある。
きっとそれらのものって人間がとってもおいしいと感じる味付けになっているから繰り返し食べてしまうんだろうな~
*今日の読書*
30代の愛したい、愛されたい女性たちを描く連作小説集。
38歳のフリー編集者夏香は娘と夫とともに幸せな結婚生活を送っている。
そしてその同級生でバツイチの遼子。
夏香が仕事で行くコンサートホールの経営をする科子。
そしてソプラノ歌手のリリア。
4人の彼女たちの話がそれぞれにコンサートホールでリリアのコンサートが開かれたところまで描かれています。
はたから見ると幸せそうな夏香ですが、実は夫から「ママ」と呼ばれることに違和感を覚えながらも許してしまう。
そして夫婦仲は良いのにセックスレス。
多分、多くの子を持つ女性が目の前にしている課題なんでしょうかね。
子どもが生まれるといつからか、男女の関係ではなく、家族、それも母と父という関係になってしまう。
不満はそれぞれあるけど、口には出せない。
今更、せまってみたところで・・・満たされる解決策ってないんでしょうかね。
バツイチの遼子は同窓会で出会った同級生に誘われるんだけど、自分の息子のこと、元の夫のこと、義母のことなどいろんな思いを隠しながら日常を送っている。
そしてすごいな~と思うのがコンサートホールの科子さん。
60代ということだけど、今の夫とは略奪愛だったということ。
そしてそれに関係して右耳が聞こえなくなったということ。
リリアさんはシングルマザーなんだけど、これまたいろいろ秘密が・・・
自分の日常には多分ないかもしれないけど、もしかしたらわからないだけでみんないろんな過去や秘密を持って生きているのかもしれない。
はたからは幸せそうな誰々のママさんとか言われてても・・・
何だかいろんな意味で深いな~って思った一冊でした。
*今日の読書*
ドキドキ感と一瞬のひらめき。「この人と結婚するかも・・・」
そんな勘違いな出会いと妄想でしかも小心者の主人公。(メタクソ言ってる私)
多分、読んでいる分には夢見る少女で奥手で可愛い主人公なのかもしれないが、私には・・・
出会うきっかけがあって、もしこの人と仲良くなりたいと思うならばその先の行動をしなければ。
いつまでたっても妄想の中の人である。
だから「この人と結婚するかも」なんていつまでも一瞬のひらめきにドキドキして結局、何もないのである。
もう一つの作品、「ケイタリング・ドライブ」は男性版の話。
こちらも煮え切らないが、ケイタリングをするために車を走らせ、しかも中々目的地につかない。
大体、そんなに運転しながら妄想ばかりしていたら、きっといつか事故るだろう。
ぼーっとしてると危ない。運転は真剣に。
*今日の読書*
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「旅を数えて」川本晶子・平田俊子・中島京子・前川麻子・松井雪子・篠田節子(光文社)
川本晶子「ニケツ」
平田俊子「いとこ、かずん」
中島京子「ポジョとユウちゃんとなぎさドライブウェイ」
前川麻子「ニューヨークの亜希ちゃん」
松井雪子「道くさ、道づれ、道なき道」
篠田節子「ライフガード」
「本が好き!」に掲載された、旅をテーマにした短篇小説が1冊の本になりました。
それぞれ作家の個性でしょうか?いろんな色がありよいとは思います。
多分、これは好き、あれはちょっと・・・っていろんな意見があるとは思いますが。
私は川本さんの「ニケツ」とか中島さんの「ポジョと・・・」なんかが好きです。
地図収集館で働く孤児の少年「リュス」の周りでおこる不可思議な出来事。
地図をめぐるファンタジー。
相変わらず不可思議な物語を書くのがうまい人だ。
と、個人的には思う。
読んでいて、最初の頃なんてえっ?って?が頭に幾つも浮かんできたりして。
現実逃避して違う世界に浸って読むには良いかもしれない。
決して、ダダダーっと素早く読んではいけません。
30代半ばの独身女性が家を建てる決意をする。
そして家を建てるべく、奮闘が始まった。
住宅展示場へいくと、確かに独身女性向けにはモデルハウスは建っていない。
ファミリー向けに、リビングが・・・2階の子ども部屋が・・・キッチンが・・・お風呂が・・・な~んて具合に一つ一つの部屋や機能を説明される。
でも独身女性が家を建ててはいけないという法律はない。
土地があって、ある程度のお金があれば独身だろうが何だろうが家は建てられる。
自分の好みに仕上がるかどうかは建築家さんたちとの相談次第なんだろうけど。
きっと同じような夢を抱いている人には参考になるだろう。
この同時収録の「彼の宅急便」は短いけれど、面白かった。
一日のうちのすごく短い時間の経過の中で彼女が元彼からの荷物を待つ話なんだけどね。
短編ドラマにしてもいいかもね。
8編からなる恋愛小説短編集。
1作ごとに季節はめぐり、情景はうつり、何でもないような日常から少しだけめまいにもにた非日常がいったりきたりと交錯する。
恋愛モノというとものすごい修羅場があったり、不倫があったり、官能的であったりとどうも自分たちがいる現実とはかけ離れている話が多い気がする。
そんな非日常な毎日を繰り返している人なんて少ししかいないんじゃないかな。
どの作品もアルコールをみんな口にする。
酔いということが私には全くわからないが、人は酔ったときに今ここにおかれている現実ではなく、夢のような逃避した世界に入りこんでしまうんだろうな~と読んでいて思った。
料理のシーンが多くてそれがとても美味しそうなにおいがしてきそうでいやぁ~おなかがすいて・・・まいった。
天蓋つきのベッド・・・似合う部屋なんて中々ないんじゃないかな・・・
でも「マリーゴールド」の73歳のおばあちゃんはかわいらしいなと思った。
少女のようなおばあちゃんって少し憧れるかも。
均ちゃんは失踪してしまった。
その失踪中に空き巣が入った。
警察に呼ばれ、集まった大家であり、元妻の景子、恋人の薫、そしてもう一人の恋人の空穂(うつぼ)の三人。
この三人が妙に意気投合し、集うようになり、またそこに現れた腹違いの弟。
結局、誰も均ちゃんの行方を知らないまま、妙な関係で話は進む。
これ、きっと映像にしたら面白いかも。
ちゃんと失踪中の均ちゃんの話もあるので、しっかりとどうしてこうなったかのかがわかるようになっている。
しかし、均ちゃん・・・どうしてそんなにモテルんだろう?
お酒がまったく飲めない私。
でも夫が飲むので酒の肴は作ったりする。
レシピもたくさんついているので作ってみると喜ぶかも・・・
きこさんのお酒の愉しみ方が料理とともにわかる一冊。
夏のお話です。
夏は冷たくて美味しい食べ物がいっぱいです。
ポンポンたちも楽しい夏になったようですね。
大好きなポンポンシリーズの四作目の舞台は夏。
アイスクリーム・ワゴンでいろとりどりのアイス、食べてみたいな~
海や花火大会も楽しそうだし、円盤のように空にむかってピザをとばすところはとってもゆかい!
いつも美味しいお話で私のおなかもグーグーなりっぱなしです。
雪のふる小屋に閉じこもる主人公。そこへ女の子が庭に入り込んできた。
自分のミンクが迷い込んだと言う。大事な襟巻きのミンク。
白い中に黒のミンク。色の対比と思いきや、突然赤い血が現れる。
一言では言い表せないような不思議な話です。
「りかさん」「からくりからくさ」を読んでいるとわかるのかな。
読んだはずなんだが・・・忘れてしまったよ。
6編の恋愛短編集。
表題作の「祝福」が一番よかったです。
夜の植物園でのピクニックは何ともロマンチックですね~
あとのは・・・私、あまり官能的なのは好きではないんですわ。
ただね、装丁がきれいなんですわ。
毎晩のようにパーティーを開き、奔放に生きる絵梨。
夫に恋人がいるのを知りながらも規則正しい生活を送り続ける美和。
この対照的ともいえる二人は保育園時代からの幼馴染であり、共に、創作ビジュー(天然石)のブランド「クレソプレーズ」を立ち上げた。
そこに17歳の少年ミチルが加わり、不思議な三角関係が始まる。
章のタイトルが天然石なんですよ。「月の石」「アクアマリン」「赤瑪瑙」「クレソプレーズ」「真珠」
美しい感じがするでしょ。
でも内容は感情が複雑でわかるようなわからないような友情か愛情かはたまた家族か?
新しい連載小説の形という感じがしました。
子ねこのミロとチャチャはとっても仲良し。
宝物を探しに野原へ自転車で出かけました。
さて・・・そこで見つけたものは?
とっても可愛いお話。
野中柊さんの原作なんですね。知らなかった~寺田順三さんの絵だし~
お気に入りの一冊になりそうです。
『春太の毎日』三浦しをん著 『ヒトリシズカ』谷村志穂著 『海辺食堂の姉妹』阿川佐和子著 『スケジュール』沢村凛著 『LAST LOVE』柴田よしき著 『わたしは鏡』松尾由美著 『キープ』乃南アサ著 『おかえりなさい』角田光代著 最後の恋か~すご~いベタかもしれない恋愛小説集って感じかな。私はしをんさんのがよかったな~くくくっって一人笑ったもん。こういうこじゃれた感じが好きです。
*読了本*
かなり話題をよんだ本なので是非とも読みたかった。
しかも皆、感動して泣けたなどと感想を寄せ合っている。
この手の話題には胡散臭さを感じる私。
読み始めは「うわっ!結構長いジャン!」とのけぞった。
しかも飼い犬のサクラの物語だと思っていたら、そうではなく、家族に起こった云々がそれそれと・・・何だかよくわからないが、静かに静かに事が起こっていく。
強烈だったのは妹のミキと亡くなってしまったお兄さん。
この真ん中の僕がこれまた問題の父と母との間で相当いろんな感情を出したかったに違いない。
何だかマンガちっくなようなドラマちっくなような不思議な描写と問題てんこ盛りの家族愛に感動というよりも面白さを感じた。
泣けるというよりも不気味な笑いをしてしまった私。
やっぱり私って性格が捻じ曲がっているかもしれない。
豊崎さんの書評はいろんな意味でためになる。うんうん。
大体、ジャンルが幅広いし、手厳しい意見もあれば絶賛もある。
海外文学はほとんど読めていない私だけど、いつかきっとあれもこれも読んでやる~と私をやる気にさせる書評に脱帽です。
30歳をすぎたイラストレーターの秀子は整理前のイライラ、過食、癇癪などに悩んでいた。
実はそれはPMS。女性の体と心を描いた小説第二弾ってとこ!?
生理前の不調はきっと女性ならば誰にでもあるのではないだろうか。
それがPMSとちゃんと名前まであるなんて知らなかった主人公。
結構いろんな雑誌などにも取り上げられているんだけどな~
ただ。医学的な小説ではないので、実際の対処法や改善の仕方などは具体的に述べらていない。
もっと具体的に織り交ぜて主人公の調子がよくなっていく・・・っていうような話だったらよかったんだけどな。
きっといろいろ参考になるし。
結局、仕事と恋とカラダと・・・全部が中途で終わっている感じがした。
*読了本*
ひとこと「ぬかどこ」が怖いなり~
亡くなった叔母からひきついだマンションと「ぬかどこ」。
その「ぬかどこ」からうめき声が・・・さらにかきまぜていると・・・卵が・・・そしてある物体が・・・生まれる・・・
も~ホラーですか?
最後は命の発祥と滅亡までをたどる軌跡の物語に終わったけどさ。
ちょうど夫が「ぬかどこ」つくりはじめたときで。
も~「うめき声」がするかも。とか、「謎の物体」が生まれるかも。
な~んて恐怖の話をしたわけで。
今もその「ぬかどこ」は元気に「なす」やら「きゅうり」やらを漬けているが。
命の物語にしてはちょっと怖かったな。
*読了本*
「あるべきものを、あるべき場所に」が信条のグリフィンのもとへメトロポリタン美術館が所蔵する贋作のゴッホの自画像を盗んでほしいという依頼が舞いこんだ。
子ども向けだからかな~始めからワクワクする内容になってて、しかも異国の地が舞台なんて。
ゴッホの絵のすり替えや土偶のことなど美術好きにもたまらない話になってます。
法月さんの今までのイメージ(って言っても数冊しか読んでないけど)と違う感じだったのでとっても新鮮にかつ子ども感覚で読めてよかったわ。
*読了本*
6つの連作恋物語。
年の差カップルだったり、禁断の教師と生徒の恋愛だったりといろんな恋愛の形があるんだけど、これがとっても野中柊さんっぽく素敵に仕上がってていい感じでした。
食べ物の話になっちゃうけど、「オニオングラタンスープ」の食卓はとっても美味しそうだったな~
*読了本*
みのり、31歳。独身。
元カレが結婚すると知ったその日から原因不明の病気に襲われた。
体がセルフ・ロデオマシーンのように暴れだすってどんな感じじゃ?
漢方には少々興味がある私。
ふむふむとうなずきながら読んだのさ。
病名がつかないけど調子悪い。
時々からだの中でひと暴れするっていうような状態にはやっぱり漢方薬がいいんでしょうかね?
陰陽五行説とか漢方の話とかためになりますね。
もう少し詳しい専門書とか読みたくなりましたもの。
みのりさんが段々調子よくなっていく様子が手に取るようにわかって面白かったです。
何だかちょっぴしドラマっぽい?
*読了本*
主人公結花は、パパと二人暮し。
離婚したママは近所に住んでいるから時々会う仲。
ところがパパに再婚話が。相手は同じ中学校で人気者の松岡くんのママ。
友人の小川くんはおばあちゃんと暮らしている。
何だかみんな少し複雑。
しかもみんな大人の事情で。
そんな中でたくましく成長していく結花たち。
野中柊さんの小説好きです。
何だかいいんです。
雰囲気も、シチュエーションも。
小川くんの家も面白そうだし、恋の入り口に立っているような感覚もいいし。
何だか甘酸っぱいような・・・大人じゃないからいいのかも。
***読了本***
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時空を超えたSFちっくなお話でした。
現代版浦島太郎か?
「シロウヅ」と呼ばれる亀が出てくるし。玉手箱も。
第1話の「リュウグウノツカイ」は関東大震災で大正時代から2003年にタイムとリップしてしまいます。
第2話の「タマテバコ」は昭和30年代の話。
第3話「「トコシヘノタビ」は昭和40年代。
どれも古き時代から突然近未来へトリップしてしまう不思議なお話なんですよ。
これはあまりいつものBLが出てこない小説でしたね。
でも何だか懐かしい・・・風景とかその時代の様子とか。
***読了本***
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不思議世界満載の14篇の短編集。
表紙がすてきなのだ。いつのながら。
ご本人が装画も手がけているからすてきなんだけどね。
お話は時空を超え、異界と交信し、そして俗に言うBL・・・正に純文学を愛する人たちには全くわからないような不思議世界なんだけどね。
私はそういう長野まゆみ的な発想が大好きなんです。
現実世界にはほど遠いような夢の世界。
でも過激ではなく、今流行りの純愛?系。
具体的に言うと、「タビノソラ」とか結構よいではないか~他のも勿論いいけど。
好き嫌いがはっきりわかれてしまうこの手の世界だけど、私は妖しくて大好きよ♪
具体的な濃い感想がかけないのがちょっと悩みだけど。
わかる人にはわかる世界よね~
久しぶりの長野まゆみ作品だったので少々、興奮気味で読んでしまいました。おほほ。
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警報音少女に翼の生えた少年、空中に浮かぶ先輩、など中学3年生が主人公のショート・ストーリー全4編。
どれも非現実的な話である。それだけに想像力がかきたてられ面白く読むことが出来た。
第1話「あおぞらフレーク」
恋ができる不思議なフレークを手に入れた。恋愛経験ゼロな美野里の『体験』。
甘くて爽やかな味のフレーク。これを食べれば恋が出来るのか?このフレークを降らせてくれるのが一年の石川未来。彼女は小来川という大学生に恋をしている。美野里は心がやばくなると踏み切りの警報音が鳴る。も~みんな不思議ちゃんのオンパレードだけど。このぐらいの女の子って何か特殊なアイテムがないと素直に恋が出来ないのかもしれない。初めての甘酸っぱい体験といったところだろうか。
第2話「飛べない翼」
隣に住むおねーさんに知られてしまった、学級委員長・中也のヤバイ『秘密』。
中也の背中には翼がある。でもまだ飛んだことはない。さながら天使って感じか?誰も気づいていないだろうと思っている中也だが、私は周りは気づいているが黙っていると思っている。隣に住んでいる石橋由子。30を過ぎているのに定職にもつかず、家に半引きこもり状態でアニメビデオ鑑賞を趣味としている。プラネタリウムで会った由子の同級生は海外に住み、夫は外国人でファッション雑誌から出てきたようなセレブって感じで由子とは大違い。由子はきっとこの同級生に対しては面白くないだろう。そればかりか、自分は本当はこんな場所から抜け出したいと思っている。中也はどこまでそういうことを理解しているかわからないが。飛べない翼だけど、物語全体を読んで見て中也ってやっぱり天使なのかもしれないと思った。
第3話「水に棲む」
空中に浮いていて彼女持ちのセンパイに惹かれていく、ハレミンの『恋話』
紘夢センパイは足の下に15センチの空間がある。宙に浮いている人なんだ。その秘密は後半でわかるのだが、ハレミンこと高根沢晴実はこのセンパイに恋をしてしまう。センパイには真貴ちゃんという障害のある彼女がいる。叶わぬ恋。それでもセンパイの描く絵とセンパイ自身に強く惹かれてしまう恋心。ちょっとだけせつない話だったな。
第4話「つきのこども」
真夜中に二人だけの親密な時間を過ごす、磨布と衣生が見た永遠の『夢』。
衣生の夢は森になること。磨布は月に帰りたいと願う。この二人のとても静かで不思議な物語。
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知らなかったこのようなすてきな本があったとは・・・
本書は1994年に単行本として発刊されたものを加筆補筆し文庫化されたもの。
長野まゆみさんは好きでかなり読んでいるほうだと思っていたのに・・・
放課後の理科室で古びた図鑑を見つけた少年は、不思議な夜間学級に出席する。
ファンタジー短篇「ゾロ博士の鉱物図鑑」を収録。
短いお話もファンタジーで面白いが、石の写真の美しいこと。
そしてなんとも美味しそう。
その石にまつわるお話も収録されていて、楽しい。
石なので食べられないけど、レシピのような説明書きを読んでいると本当に美味しそうに見えてくるから不思議ですね。
さくらももこさんの宝石の本を見て「綺麗だな~」と思ったけど、鉱石だらけの書は磨かれた宝石に負けず劣らず綺麗だと思いました。
これは何度でも読み返したい、また石の写真をずーっと見ていたい私のお気に入りの一冊になりそうです。
***読了本***
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私は小一の息子、太朗と二人で暮らしている。
夫であり太朗の父である田口はある日突然、失踪したままだ。
主人公で太朗の母・美世は働きながら太朗を育て強く生きていると思う。
友達にも恵まれているし。
この物語の夏はこの母子にとって大きな成長を遂げたと言っていいだろう。
太朗は少しだけ大人になり、美世はやっと田口と別々の道を歩き出すことが出来た。
子どもって大人が思っている以上にすさまじい速度で成長していくものなんだな。
大人が思っている以上にもっと深いことを考え、行動する。
美世も太朗の成長の速度についていけていなかったのかも。
表題作のほかに「ボーイミーツガール」収録。
こちらは太朗の友達の鈴木くんのお話だ。
やっぱり野中柊さんの本、好きだな~♪
こういう何気ない日常・・・何となく前向きになるし。
思わず一気読みした作品です。
***読了本***
| 村田エフェンディ滞土録 | |
![]() | 梨木香歩著 出版社 角川書店 発売日 2004.04 価格 ¥ 1,470(¥ 1,400) ISBN 4048735136 bk1で詳しく見る ![]() |
百年前の日本人留学生村田君の土耳古(トルコ)滞在記。
あの「家守綺譚」に出てくる綿貫の友人・村田ですよ。
彼が主人公のこの小説。
異国での友情が美しい。
ギリシャ人のディミトリス、ドイツ人のオットー、下働きのトルコ人のムハンマド、そして下宿屋敷の女主人のディクソン夫人。
彼らの交流も淡々と描かれているものの、素晴らしい交友ですよ。
村田が帰国してからの話は戦争に巻き込まれていく人々の姿が悲しく描かれていたけど、最後のオウムの一言がいいね。感動しました。
このオウムが全てを見ていたんだね。
はじめは淡々としすぎていてどこが面白いのだろうか?と疑問に思えてくるほどだったけど、後半は一気読み。
そうか、こういうことだったんだ・・・って。深く納得した私。
この感想を読んでいる人には何のことかさっぱりわからないかもしれないが、一言でこうだ!って言えないんだよね。
これは読んでみるといいよ!と私は勧めるね。でもまず「家守綺譚」を読んでからの方がいいね。
***読了本***
![]() | ぐるぐるまわるすべり台 中村航(文芸春秋) |
塾講師の傍ら、僕は教え子ヨシモクの名を騙ってバンドを募集した。
ボーカルの中浜に自らの分身を見た瞬間、僕の中で物語が始まった。
「リレキショ」「夏休み」に続く「始まりの」3部作完結篇。 らしい・・・
つまりはバンドやろうぜ!っていうノリなんだろうけど、今一度、人生に区切りをつけて新しいスタートを切ろうってことか!?
同時収録の「月に吠える」は「ぐるぐる」の前のお話らしく、人物とかがリンクされてて面白かったな。
しかし、このヨシモクのにゅいーんって笑いがいいね。
はまっちゃいそうだよ。
芥川賞の候補になったのはすごいね。
これから期待度大の人だな。
その3部作の作品も読んでみたいな。
***読了本***
![]() | 家守綺譚 梨木香歩著(新潮社) |
今は亡き親友・高堂の家に家守として住むことになった作家・綿貫。
この家に暮らすようになってから不思議の世界が度々広がる。
サルスベリの木に惚れられたり、亡き親友が床の間の掛け軸から現れたり、
河童や白木蓮がタツノオトシゴを孕んだりとまあ不思議世界っていうか、
異形モノ?ホラー?どんな言葉が合うのかわからないけど。
飼い犬のゴローと隣のおばさんもいい味だしてるしね。
個人的にはとっても好きです。
それにどこか懐かしいような感じがしてふっと小説の中の庭に
自分もひっそりといるような気がして、なんともいえない世界です。
そして四季折々の花々もたくさん出てきてじっくり、ゆっくりと
現実離れした夢の世界を堪能できる本です。
古きよき日本の姿っていうのかな。
こういう感じ、何だかうまく表現できないけど、こういう匂いって好きなんですよ。
これは是非・・・のおすすめ本ですね。
***読了本***
![]() | 竜時 03-04 野沢尚著(文芸春秋) |
アテネ五輪代表に招集されたリュウジの最後の戦い。
とても残念であるが、もうこの先は読めない。
ただのサッカー小説ではなくて、現実とのシンクロが面白い作品だったのに。
アテネ五輪と言ってもこれはあくまでもリュウジの世界での話。
現実はこのような対戦はないが、それでもサッカーが好きな人ならばとても面白いだろう。
父、母、妹、そして恋人とのプロになったリュウジのかかわりも読み物だ。
実はこの前作「02-03」を読んでいない。
だからあの若きリュウジがどれほどの苦労をしてここまで成長したのかはわからない。
しかし、もう誰もが彼を認め、エールを送り続けたい選手に育ったことは間違いない。
***読了本***
![]() | 竜時 01-02(文春文庫) 野沢尚著 |
(私の読んだのは一般書籍の方ですが、画像が文庫しかなかったのでこれを使用させていただきます。)
2001年初夏、日韓A代表戦の前座として国立競技場でスペインU-17との親善試合。
監督の抜擢で急遽選ばれたのは無名の高校生・志野リュウジ。
しかし、ゴールを決めたものの試合は負け。世界との壁を厚く感じた夏だった。
そして単身、スペインに渡り、現地での様々な葛藤や友情、恋、そして国籍問題などに
突き当たりながらも16歳のサッカー少年らしく生きていく。
これは本格的なサッカー小説だった。
細かいルールやサッカーの基本もわからない私だが、リュウジの生きていく孤独感や
葛藤は何となくわかる。
全てを捨てて自分には帰る場所がないくらいの気持ちにならなければこの競争には
勝ち残っていけないのかもしれない。たった一人、日本からやってきていろんな壁に
ぶち当たりながらも強く生きていくリュウジに私はエールを送りたい。
***読了本***
「パラレル」長嶋有(文芸春秋)
向井七郎は、ゲーム制作会社を辞め妻と離婚した。
一方、僕の唯一の友人ともいえる津田は複数の女性をパラで走らせている(同時並行で付き合う)。
キャバクラで知り合ったサオリは、津田と微妙な関係を続けながらも、
僕に救いを求め、別れたはずの妻は、なおも僕とコンタクトをとろうとする。
ふむ・・・90年代が舞台の小説・・・懐かしいと言っていいのだろうか?
しかし、この人の小説に出てくる人はみんなどこかずれてて・・・理解しがたい。
津田は何を考えているのだろうか?
パラで女を走らせる・・・なんて。そのうち刺されるぞ!ってあるけど、ホント、そのうち刺されるぞ!
そしてサオリ。京都で堕胎するんだけど都内では2回目だし、何かいやじゃん!っていう言葉がね。
私としては「おまえふざけんなよ。」って言いたい。この主人公の僕、七郎もさ、優しいのか?
それとも優柔不断なのか?元妻も煮え切らないし。
つまりは私にとってこの小説のキャラはあまり好かない人物の固まりといっていい。
それと気になったのが、書き方が・・・
現在だったのが、突然、2年前・・・とか92年・・・とか。
これって結構頭の切り替えが難しくややこしい。
何だかけなしてばかりだけど、結婚と離婚という重大な問題については
深く書かれていたのでよし・・・としよう。
***読了本***
7月12日読了。
・いつか、ふたりは二匹西澤保彦(講談社・ミステリーランド)
菅野智己小学六年生。四年生の時に母が再婚した頃、突然眠りにつくと
猫の身体に乗り移れるという不思議な能力を持った。
身体を借りている猫にジェニイと名づけ、セントバーナード犬のピーターと友達になる。
智己のクラスメイトを含め三人の女の子が襲撃されるという事件が発生。
それは昨年秋に町内で起きた女子児童誘拐未遂事件の犯人と同一人物の
仕業のようだ。
共通点は智己の義姉・久美子が被害者の家庭教師をしているということ。
さて・・・ジェニイになった智己はピーターとともに事件を調べるが・・・
ミステリーランド!万歳!面白すぎる。猫と犬の物語。
しかも猫に意識が乗り移っている。
ポール・ギャリコの「ジェニイ」へのオマージュと西澤氏は述べているが、
やっぱりそこは西澤氏。
しっかりと西澤マジックにかかり、「いつもの西澤保彦」に仕上がっています。
(これは巻末での本人談)最後の最後であっと驚き、そーだったのか~とうなずく。
ジェニイになった智己は素晴らしい。5階からものすごいアクロバティックジャンプをしたり、
思い切った行動をするが・・・最後は・・・やっぱり運命ですから。
少々可哀想だったけどね。
あまり多くを語れないのが難だが、とにかくミステリーランドにハズレなしです。
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